教育旅行「一本まるごと物語」受け入れ実績
オンライン事前学習2回を経て、2022年11月に北安曇郡松川村のアカマツ林の林業現場にて、上田西高校の2年生280人を、2日間、午前と午後、4回転で受け入れました。
<生徒の感想>
想像以上の迫力にびっくりした。林業の人たちの森や木への思いがよくわかった。手入れをしないとどうなるとか細かく知る事ができてよかった
木が倒れる瞬間を見た時の音や振動がすごいなと思いました。今まで森林について考えたことがなかったので、今回のことを通してしっかりと向き合うことが出来ました。
林業はただ伐採をするだけだと思っていたが日当たりや周りの植生にまで気にかけていることに驚いた。また、年輪を見ると昔に植えた木が今の生活に使われていることが面白いと思った。
オンライン事前学習
(1)1回目 山仕事創造舎 橋本拓さん(2022/9/16 50分)
「長野県の魅力と移住・山と共に生きる魅力と格闘」
なぜ信州で林業の仕事をすることになったか、これまでの橋本さん個人のキャリアや思いを語った。
(2)2回目 山仕事創造舎 橋本拓さん(2022/11/7 60分)
「大町市の里山・森林の様子・森林を守るとは?」
信州の森林の現状と、よりよい森林づくりにおいて林業が果たす役割、体験の際の注意点について話した。
クラスごとに伐採して「一本まるごと」活用するプログラム
バス到着
- ウェルカムトーク、自己紹介
- 服装指導
1
歩いて移動
- クラス単位で森林作業道を歩いて森へ移動
- 要所で木こりが解説
2
始まりの会
- ヘルメット配布、服装指導、安全講習
- 木こり紹介、あいさつ
3
伐倒見学
- 倒す方向の予想、伐採の方法の説明
- これから倒す木と触れ合う
- 大径木の伐採を見学、記念写真撮影
- 輪切りをして年輪の観察
- ログトーチ用の中継木の伐採見学
4
丸太切り体験
(班によって6と交替)
- 1班にノコギリ1本
- チームリレーで丸太切り
5
枝払い体験
(班によって5と交替)
- 1班にノコギリ3~4本
- 枝の角度に合わせて枝払い
6
ログトーチづくり
- 生徒にトビで丸太を押さえてもらい、木こりがチェーンソーで十字を入れる
- 1班に1本作製
7
まとめの会
- 木こりから生徒のみなさんへメッセージ
- 大町市より水のプレゼント
8
高校の先生方の感想
- 生徒たちは日頃やったことがない丸太切りや枝払いで、3時間の体験が2時間に感じられるほど集中していた。
- 松脂のお金になる話に食いついていた生徒が沢山いて、楽しみながら体を動かして学ぶことができた。
- 最終日で生徒は疲れていたが、思った以上に黙々と楽しそうに作業をしていた。
- 生徒たちが興味を持って林業体験に取り組み、SDGs15番を真剣に考えることができたと思う。
- 体験量が豊富で、伐り方や伐った木がその後どのようになっていくかを知れたのも良かった。
- 指導の方々がとても明るく元気で、シャイな生徒たちを上手く動かしてくださった。普段出会わない大人と出会い、心が動かされた生徒もいたと思う。
- 目の前で長い年月をかけて大きくなった大木が倒れていく迫力と、職人の技術に感動した。
- 木を倒す際の寸分の狂いがない職人の技術に、代々受け継がれてきたプロフェッショナルを感じた。
プログラムの内容については、テーマや時間に応じてご相談に乗ります。
この回は「SDGs15に絡めて3時間で伐倒見学とログトーチを作る」というご要望でプログラムを構成しています。
事前に2回の座学(Zoom講座)も行いました。
360度パノラマ画像で見る伐採直後の様子
(全画面拡大表示、ドラッグによる視点移動が可能です)